「魔女の秘密展」続報

大阪・天保山で明日5月10日まで開催されている「魔女の秘密展」ですが、
その後の巡回スケジュールです。

新潟会場
会期:2015年5月23日(土)~7月5日(日) ※休館日6/15(月)
会場:新潟県民会館 ギャラリー
〒951-8132 新潟市中央区一番堀通町3-13

名古屋会場
会期:2015年7月18日(土)~9月27日(日)
   休館日は月曜日(祝日の場合は直後の平日)、第4火曜日(祝日の場合は開館)。ただし9/24は開館。
会場:名古屋市博物館
〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1

なお、新潟会場では6月6日に本研究会メンバー小林繁子氏による講演が予定されています。
詳しくは、展覧会のウェブサイトをご覧ください。

魔女関連論文のお知らせ

魔女関係論文(報告要旨)の掲載情報です。
『宗教研究』第88巻別冊 第73回学術大会紀要号、日本宗教学会、2015年刊行
オンラインでご覧いただけます。

  • 黒川正剛「魔女と驚異と好奇心」185-186頁
  • 田島篤史「『魔女への鉄槌』にみる神義論―「神の許可」をめぐる諸問題―」186-187頁
  • 魔女関連論文のお知らせ

    魔女関連論文の掲載情報です。

  • 小林繁子「通告としての請願―近世マインツ選帝侯領の魔女裁判事例から」『ドイツ研究』第49号(2015)、78-90頁。
  • 小林繁子「魔女裁判における財産没収と請願―ポリツァイの視点から」『西洋史学』第254号(2014)、1-18頁。
  • 「魔女の秘密展」講演のお知らせ

    本研究会メンバーの黒川正剛氏が「魔女の秘密展」に関連して講演を行います。

    「魔女は本当に存在したか―魔女狩りにみる近世ヨーロッパの闇」

    日時:4月4日(土)14時~15時半
    会場:会場:大阪文化館・天保山2階
    定員:70名(当日13時半より整理券を配布)
    参加費:無料(ただし、当日の本展観覧券が必要)

    詳しくは、展覧会のウェブサイトをご覧ください。

    なお、3月7日の展覧会初日に行われた西村祐子氏の講演会では、講演会場に入れなかった方が多数いた模様です。
    当日はお早めに整理券を入手されることをお勧めします。

    九州歴史科学研究会・九州西洋史学会春季大会共催シンポジウムのお知らせ

    九州歴史科学研究会・九州西洋史学会春季大会共催シンポジウム
    「「近世世界」の展開―日欧比較・教会・文化をめぐって―」が開催されます。
    本研究会メンバーの小林繁子氏も魔女関連の報告をします。

    日時:2015年3月21日(土・祝)13:00-
    場所:福岡大学中央図書館1階多目的ホール
    報告タイトル:「中央権力と地域社会―魔女裁判における「神罰」をめぐって」(16:50-17:30)

    詳しい大会プログラムはこちらをご覧ください。

    「魔女の秘密展」が開催されます

    いよいよ明日から、「魔女の秘密展」が始まります。

    ドイツ、フランスの各地の美術館、博物館から展示物を取り寄せ、魔女の歴史に迫ろうという、日本ではこのテーマを正面から取り上げた初めての展覧会です。
    明日は、展覧会の企画に尽力された西村祐子氏の講演会も開催されます。
    西村氏はドイツ文学の専門家で、ハルツ地方の魔女の祭りへのツアーを企画するなど魔女の文化の周知に早くから取り組まれてきた方です。

    歴史系が中心の本研究会と文学系の魔女研究とはやや趣が異なりますが、様々な解釈・見方を可能にするのが「魔女」というテーマの魅力なのかもしれません。
    お近くの方は、ぜひ。

    第5回研究会

    2月21日、関西大学にて第5回学際魔女研究会が開催されました。
    今回は小林繁子氏による研究報告と牟田和男氏によるコメント、それに続いてディスカッションが行われました。

    小林氏は魔女迫害における「神の怒り」という言説を取り上げ、それが君主による法令、神学者による悪魔学文献、また平信徒による魔女裁判を求める請願の中でどのように表れるのか、比較分析を行いました。法制史・犯罪史の先行研究においては、神の怒りや神罰、あるいは神の摂理といった言説は中世後期から宗派化の時代にかけて法令で頻繁に言及されるようになり、様々な災厄の説明原理となると同時に、宗教的な逸脱に対する規制を強めるためのツールとなったとされていますが、魔女裁判関連の法令ではほとんど言及されないと小林氏は指摘します。「神の怒り」に触れる共同体名義の請願の例では、若干名の利害関係者が「共同体全体に神の罰が下る」と脅威を強調することで、個人的な利害が共同体の利害に置き換えられるという機能が論じられました。

    続いて牟田氏は、災厄に際して近世にはどのような解釈がなされてきたのかH.C.E.Midelfort, Johannes Dillinger, Gerd Schwerhoff という3名の歴史家の議論をもとに整理しました。
    敬虔主義神学の伝統においては、災害は神の怒りであるという霊的解釈がなされてきた一方、魔女は現実の害を与ええないとされる代わりに、その内面的悪が強調されるようになります。しかしながら、このミデルフォートの枠組みでは神学・法学的議論と実際の魔女迫害との相関が必ずしも明らかにされないと指摘されました。
    また災難への伝統的な反応として呪いや護符といった魔術的手段が魔女迫害の代替物となりえた一方で、宗教改革ないしトリエント的思考において、人間が特定の手段を使って結果を操作できるという魔術的思考枠組みが否定され、魔術的対抗手段に対する嫌悪が生じたとするディリンガーのモデルは、今日一定の同意が得られると評価されました。

    ディスカッションでは、宗教改革以前のキリスト教が事実上の多神教であった状態から、近世に神観念の倫理的転換が起こり、一神教的な「神の怒り」という問題が出現したとするM.ウェーバーの議論が紹介されました。また、天変地異や流星、奇形の誕生などの「驚異」を神の警告ないし予兆とする理解と、災害を神罰とする理解とはどのように関わりうるのかという問題提起がなされました。また小林氏が紹介したP.ビンスフェルトによる悪魔学論文に関して、災厄や悪魔の活動は神の意志によるものだが、魔女を罰するのが神の意にかなうことであり当局の責務であるとする議論においては、魔女の罪はどのようなものと捉えられうるのか、という質問・コメントがなされました。

    次回の研究会は、5月ごろ開催される予定です。

    「魔女の秘密展」のお知らせ

    大阪・天保山にて3月7日から5月10日にかけて、「魔女の秘密展」という気になる展覧会が行われます。
    企画協力にドイツ・プファルツ歴史博物館、後援がドイツ観光局ということで、主にドイツの魔女に関わる様々な展示が行われるようです。
    何が出てくるか、楽しみですね。

    また会期中には西村祐子氏・黒川正剛氏による講演会も予定されています。

    詳しくは、企画展のウェブサイトをご覧ください。

    中日文化センター(名古屋)での講演のお知らせ

    本研究会メンバーの黒川正剛氏による講演のお知らせです。

    日時:2015年2月14日(土)13:00-14:30
    講演タイトル「魔女狩りから読み取る魔女の真実」
    ❝現代の魔女のイメージはいったいどのように作られてきたのでしょうか。近世(16・17世紀)の西洋社会で猛威を振るった魔女狩りの歴史を豊富なイメージ資料から読み解き、魔女とは何だったのかを考えます。❞

    申し込み・受講料についてはこちらをご覧ください。