第15回研究会

7月6日、愛知県立大学サテライトキャンパスで第15回研究会が開催されました。
報告の要旨は以下の通りです。

「近世における法学と神学の交錯」前田星(北海道大学法学研究科)
近世ヨーロッパにおいて生じた魔女裁判は、長い間法制史においては等閑に付されてきた。その原因のひとつは、魔女と魔女裁判にまつわる非合理的な側面が、「脱宗教」を特徴とする近代法学的立場からは荒唐無稽なものに見えたからである。しかし、近世において「宗教的な」諸要素は、魔女裁判の手続にまで深く影響を与えていた。本報告では、一人の実務家の手になる裁判マニュアルを通じて、これらの要素が実際にどのように法的な手続に影響を及ぼしえたのかを具体的に明らかにするとともに、近世の専門家という観点から、魔女裁判をどのように論じうるのかという展望を提示した。

次回研究会は12月頃を予定しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です